北朝鮮は、北東部のプンゲリにある核実験場で、3つの坑道や地上の観測施設などを相次いで爆破する閉鎖作業を行った。この様子は、現地入りしているアメリカ、韓国、イギリス、中国、ロシアの報道関係者に公開された。
また、北朝鮮の核兵器研究所は国営メディアを通じて声明を出し、核実験場を完全に閉鎖する作業が行われたと発表するとともに、「核実験の中止は世界的な核軍縮のための重要なプロセスで、今後も核兵器のない平和な世界のために世界の人々と手を取り合う」などと、非核化を目指す姿勢をアピールした。
ただ、当初は現地に招くとしていた専門家を受け入れず、現地での取材活動も制限されたものだったため、核実験場が完全に閉鎖されたのか十分な検証作業はできず、実効性を伴うものなのか懐疑的な見方がある。