愛媛県の中村知事は記者会見で、2015年4月に愛媛県の職員が首相官邸を訪問し当時の柳瀬首相秘書官と面会した時のことについて、「県職員はメインテーブルに座り柳瀬氏と名刺も交換し、しっかりと県の立場を発言した」と述べ、柳瀬氏の答弁を批判した。
前日に行われた質疑の中で柳瀬氏は、愛媛県職員との面会を事実上認めたものの、「記録は残っておらず、県の方がいたのかどうかは今でもわからない」などと説明していた。
中村知事はまた、職員が柳瀬氏から受け取った名刺と、職員が愛媛県の取り組みについて発言した内容のメモを公表した。
さらに、柳瀬氏が、愛媛県が作成した文書に記載されていた「首相案件」という発言を否定したことついては、「県の文書はありのままのことを書いたものだ」と述べた。
中村知事はまた、国会招致を求められた場合には自ら出席する考えを改めて示した。

これに対して柳瀬氏は記者団に対し、「3年前のことなので記憶があやふやで覚えていないところがあったことや、私の言葉に誠意が足りなかったことで愛媛県の関係者に不快な思いをさせたのであれば大変申し訳なく、おわびを申し上げます」「私の記憶にも限りがあるので、そこに違いがあるのかもしれませんが、私は覚えている限り申し上げたつもりです」などと述べた。