2004年から2006年にかけてイラクに派遣された陸上自衛隊の活動を記した「日報」について、去年2月に野党議員に対し当時の稲田防衛大臣は「確認したが見つけることはできなかった」と答弁していた。
小野寺防衛大臣は記者団に対し、このイラクにおける陸上自衛隊の日報が見つかったことを明らかにし「おわびを申し上げたい」と謝罪した。
発見されたのは延べ376日分、約1万4000ページの文書。去年の南スーダンの日報問題を受け、各部隊が保有する文書を改めて調べたところ、今年1月までに陸上幕僚監部の衛生部と研究本部で発見され、2月に統合幕僚監部に報告され、3月31日に小野寺大臣に報告されたという。
防衛省は、開示できるかどうかの確認などを行い、今月半ばをめどに資料請求のあった国会議員に示す方針。
自衛隊の日報をめぐっては、「破棄した」とされていた南スーダンのPKO部隊の日報が実際には保管されていたことが去年3月明らかになり、この問題を受けて保存期間が10年に延び、期間が過ぎたあとも国立公文書館で保存を続けることになっている。