ピョンチャン五輪に合わせて韓国を訪れた安倍首相は、韓国のムンジェイン大統領と会談し、未来志向の関係構築へ向けた協力を確認した。
一方、北朝鮮への対応をめぐっては、安倍首相は「南北対話が進められたことを評価するが、北朝鮮は核・ミサイル開発を継続しており、『ほほえみ外交』に目を奪われてはならない。オリンピック後が正念場で、北朝鮮が非核化に向けた真剣な意思と具体的な行動を示すことが極めて重要だ」「北朝鮮の差し迫った脅威を直視し、最大限の圧力がぶれてはならない」などと述べ、対話を重視するムン大統領にクギを刺した。
また、慰安婦問題をめぐる日韓合意については、安倍首相は「国と国との約束は、政権が代わって守ることは国際的かつ普遍的に認められた原則だ。日本政府はすでに約束をすべて実施している」などと述べ、日韓合意の履行を求めた。
これに対しムン大統領は、日韓合意の再交渉は求めず、日本が拠出した10億円も返還しないとする一方、被害者の名誉や尊厳が回復されるよう互いに努力していきたいとの考えを示した。