クルド人勢力を主体とする部隊「シリア民主軍」は、過激派組織IS(=イスラミックステート)が「首都」と位置づけるシリア北部の都市ラッカを制圧した。
ISはイラクとシリアにまたがる広大な地域を一時的に支配したが、イラク、シリア、アメリカ主導の有志連合、ロシアなどの攻撃によって徐々に支配地域を失い、今年7月にはイラク最大の拠点モスルも失っていた。「首都」ラッカ陥落により、2014年6月にISが樹立を宣言した「イスラム国家」は事実上崩壊した。
ただ、シリアでは政府側と反政府勢力の対立が根深く、内戦終結の見通しは立っていない。