沖縄本島北部にあるアメリカ軍北部訓練場の近くで、普天間基地に配備されている米軍・海兵隊の大型ヘリコプターCH53が訓練中に機内で火災が起き、東村・高江地区の民間の牧草地に緊急着陸し機体が炎上した。最も近い住宅まで300メートルほどの距離だった。乗員7人や住民にけがはなかった。
事故を起こしたCH53ヘリコプターは、2004年8月13日に沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学の敷地内に墜落したヘリと同型機。
米軍は今回の事故を、航空機事故に関する軍内部での4段階の評価のうち最も重大な「クラスA」にあたるという見解を示した。「クラスA」の事故は、損害額が200万ドル(約2億2000万円)以上か、死者が出た場合などに認定される。
沖縄県の翁長知事は「アメリカ海兵隊は同様の事故が繰り返されているので強く抗議するとともに、事故原因の究明と、同型機の飛行を停止するよう求める」などと述べた。
小野寺防衛大臣は米軍に対し、同型機の飛行を安全確認されるまで停止するよう求め、米側も応じた。また、米側の調査について内容を把握するために防衛省は専門知識を持つ自衛艦を現地に派遣した。