今月3日に6度目の核実験を行った北朝鮮に対して、国連の安全保障理事会は新たな制裁決議案を全会一致で採択した。
北朝鮮の繊維製品の輸出を禁止し、北朝鮮の労働者に対して就労許可を新規で与えることを禁ずるなど制裁が強化された。
なお、北朝鮮への原油輸出量は過去1年分の量を上限とすることとされ、事実上の現状維持にとどまった。アメリカが作成した制裁決議の原案には「北朝鮮への原油輸出の全面禁止」や「キムジョンウン朝鮮労働党委員長の資産凍結」が盛り込まれていたが、中国やロシアの合意を得るために削除された。
中国の国連大使は北朝鮮の核実験を非難した上で、朝鮮半島の非核化は対話で実現すべきと主張した。またアメリカに対し「北朝鮮の体制の交代や政権崩壊を求めず、半島の統一を急がず、軍隊が軍事境界線を越えることがあってはならない」とけん制した。