安倍首相は訪問先のロシア・ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。
両首脳は、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核実験は地域の平和と安定に対する深刻な脅威だとして、協力していくことで一致した。また、北方領土での共同経済活動をめぐり、海産物の養殖、温室野菜の栽培、島の特性に応じたツアーの開発、風力発電の導入、ゴミの削減対策の5つを優先的に取り組む事業とすることで合意し、実現に向けて10月にも現地調査などを行うこととした。
会談後の共同記者発表でプーチン大統領は「朝鮮半島情勢とりわけ核問題は政治的・外交的手段によってのみ解決可能であり、まず緊張を緩和し関係するすべての国が対話に参加することが重要だ」などと述べ、圧力よりも対話が重要であるとの考えを改めて示した。