北朝鮮が6回目の核実験を行ったことに対し、日本政府はNSC(=国家安全保障会議)の閣僚会合を2度開いた。
安倍首相は記者団に対し「北朝鮮の暴挙を止められるかどうかは国際社会の連携と連帯にかかっている」「アメリカ、韓国に加えて、中国、ロシアをはじめとする国際社会と連携して、断固たる対応をとっていく」などと述べた。
また、小野寺防衛大臣は記者団に対し、核実験の爆発の規模について「包括的核実験禁止条約機関(=CTBTO)の事務局の初期の分析ではマグニチュード5.8で、それをもとに試算すれば今回の核実験の推定出力はおよそ70キロトンになると考えられ、過去の核実験に比べてはるかに大きいと認識している」「今回の核実験が水爆実験だということも否定できない。これだけの出力ということは核実験が成功したと判断せざるを得ない」などと述べた。
北朝鮮のこれまでの核実験は、4回目の実験(2016年1月)が約6~7キロトン、5回目の実験(去年9月)が約11~12キロトン。広島の原爆が約15~16キロトン、長崎の原爆が約21キロトンだった。