この問題は、南スーダンに派遣されていた自衛隊の部隊の日々の活動などを記した「日報」が、情報公開請求に対して「破棄したため陸上自衛隊には存在しない」として不開示とされていたものの、実際には電子データが保管されていたもの。
日報はその後、陸上自衛隊とは別の組織である「統合幕僚監部」に見つかったとして、2017年2月7日に公開されている。
陸上自衛隊の内部に実際には保管されていた事実を防衛省幹部が把握した後にも非公表としてきたことについて、稲田大臣は「報告を受けたことはない」と述べてきたが、大臣に対して2017年2月に報告したという証言が報道されている。仮に大臣が報告を受けていた場合、大臣は国会で虚偽の答弁をしていたことになるため、報告の有無が焦点となっている。
この問題は大臣直轄の「防衛監察本部」が調査してきたが、ルール上は調査の対象外である稲田大臣への聞き取り調査が行われた。大臣は調査に対し、報告を受けたことはないとの従来の認識を説明した。