松野文部科学大臣が記者会見で明らかにした。
新たに見つかった文書は、加計学園が獣医学部新設の事業者に選定される3か月前にあたる2016年10月に、萩生田官房副長官が文部科学省の高等教育局長と面会した際の発言をまとめたとされるもの。
文書によると、萩生田官房副長官はこの際「官邸は絶対やると言っている」「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」などと述べ、文科省に対して加計学園の獣医学部新設を認めるよう求めたとされている。
文書の内容について松野文科大臣は、萩生田副長官と高等教育局長が面会した事実は認める一方で、担当者が萩生田副長官の発言ではない情報も補足して取りまとめたもので、萩生田副長官の発言ではないことも含まれていると述べた。
萩生田副長官は「全く心当たりのない発言を『私の発言』とする文書やメールが、文部科学省の職員により作成されている意図はわからないが、私の名前が難しい政策課題について省内の調整を進めるために使われているとすれば極めて遺憾だ」などとコメントし、自身の発言とされる内容を否定している。