社会保障や公共事業など国の政策に必要な経費を税収でどれだけまかなうことができているかを示す「基礎的財政収支(プライマリーバランス)」について、政府は2020年度に黒字化する目標を掲げ国際社会にも約束している。
内閣府が経済財政諮問会議で示した新たな試算では、名目3%というきわめて高い経済成長率を前提としても、2020年度のPBの赤字がこれまでより2兆円以上拡大し、8.3兆円に膨らむ結果となった。
石原経済再生担当大臣は記者会見で、目標達成について「絶対に達成するという強い意志をもって取り組んでいきたい」と述べたが、目標達成はほぼ不可能であることは明らかだ。